2010年8月7日土曜日

DeFroST 2.5a 導入方法 1.前置き・事前準備

※HBOOTのバージョンによって下記の手段ではルート化及びBootloaderのアンロックができない可能性があります。
 御無沙汰しておりました。当方この度Advanced W-ZERO3[es]からHTC Desireに乗り換えましたので、今回はNexus One向けのAndroid2.2(Froyo)のHTC Desire向け野良ビルド(カスタムOS)であるDrFroST 2.5aの導入方法について述べていきたいと思います。本記事を含めたHTC Desireに関する記事は、SoftbankのX06HTに関する記事です。他のHTC Desireについては、非推奨とします。また、ぶっ壊れたり、異常な通信料を要求されても一切保証はできませんので予めご了承下さい。さらに、Windows 7 32ビット環境で様々な操作を行っていますが、64ビットでは一部手順がうまくいきませんのでご注意ください。
 DeFroSTを含むAndroid端末へのカスタムOSの導入方法は、大きく分けて次の3つの手順に分かれます。
1.Bootloaderのアンロック及びデバイスのルート化
2.カスタムリカバリのフラッシュ(厳密には必要ありません)
3.任意のカスタムOSの導入(ROM焼き)
野良ビルドの導入のためには、1の手順が必須となります。Androidは(ROMによってもしかしたら違うかもしれませんが多分基本的には)data、system、cache、.android_secure、boot、recoveryの6つの領域からなっています(HTC製端末の場合はここにHBOOTが加わるのかな?Samsungは知らん)。
 boot領域に入っているBootloader※1と呼ばれるプログラムには通常ロックがかかっており(かかっていない製品もある)、ユーザはBootloaderをアンロックしなければ、recovery領域にアクセスすることができず※2、従ってカスタムOSを端末にインストールすることができません※3。従って、まずBootloaderをアンロックする必要があります。Bootloaderをアンロックするためには(多分)デバイスをルート化する必要があります(この順序逆かも・・・)。
 Bootloaderを1度アンロックしてしまえば、ユーザはrecovery領域から自由にカスタムOSをインストールすることができるようになります。ただし、この時点でメーカーや、通信業者等からのサポートは一切受けられなくなります。一歩設定を間違えれば莫大な通信料を要求される可能性もありますし、端末が使用不能になる恐れも十分あります。一切合財、自己責任で行うことができる人以外はやってはいけません。
 さて、BootloaderをアンロックすればカスタムOSをインストールできる、とは言ったものの、先程述べたように、Bootloaderには通常ロックがかかっており、HTC Desireも例に漏れずロックがかかっています。Nexusシリーズ等の一部の端末は、このロックを任意で自由に外せるようになっていますが、HTC Desireはそのようなことはできません。ですから、Androidのセキュリティーホールをついて、無理やり任意のコードを実行し、ルート権限でアンロックしてやる必要があります。また、一度アンロックすると、ロック状態に戻すことはできない(実際にはできるようですが、日本語の情報が少なく、不明瞭)ので、注意してください。
 事前準備は大きくわけて以下の手順から成っています。
1.APNのバックアップ
2.フォントのバックアップ

1.APNのバックアップ
 マーケットからApnManagerをダウンロード、実行し、使用しているAPNにチェック、エクスポートでMicroSDにエクスポートしてください。エクスポートしたファイルは/sdcard/Apnmanger/apnlist.xmlとして保存されますので、これをMicroSDからPCにもコピー、バックアップしておいてください。

2.フォントのバックアップ
 /system/fonts/に入っている全てのファイルをMicroSDとPCにバックアップしてください。フォルダごとコピーするとよいでしょう。

 以上で事前準備は終了です。お疲れ様でした。

※1 Bootloaderは起動時に最初に呼び出され、各領域にブートするためのプログラム
※2 ロックされた状態の領域は(多分)system領域にしかブートできない
※3 いくつかの保護された領域は(多分)recovery領域からしか書き換えることができない

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